カテゴリー「演劇」の331件の投稿

2017年5月 4日 (木)

『1940』公演、終了しました。

ちょっと遅くなりましたが、『1940ーリヒャルト・シュトラウスの家ー』は無事に終演致しました。
お越しくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回たった1回きりの公演、1回しかやらないのはもったいないと、お越しくださった皆様からご好評いただきました。
いや、ホントもったいないですよね、僕ももっとやりたかった。
今回、芝居と芝居の間に曲や歌が入り、或はその逆然り、互いに補完し合う関係は新しい舞台を生み出した様な気がします。
それは商品としてパッケージ化できる、生産性のある舞台でもあり、今後このモデルは使えるのではないかと。

R・シュトラウス、ナチス政権のドイツ国内にいた巨匠は、実に冷静で大胆で、その芸術第一主義のあり方には感服するところです。
ただでさえ肩身狭く生きているアーティストは、何かしらの反骨精神を持っていて、それは人なのか政治なのか、はたまた時代なのか、しかし常に自分がどこに立っているのか適材適所を見定め、そしてそこでどう活動するかを考えなければならなくて。
シュトラウスはあえてナチスと近い距離に自分を置き、そして自分の立場を確保し、自分と自分の家族の命を守れる状況を作った上で、自らの創作活動に励んだことを考えると、この人物は実に計略家であり肝の座っている様に思う。

では日本はというと、お家柄の人の良さで他国や他人の意見に流され、小田原評定を繰り返している間に大島浩の独断行動を許し、結果三国同盟締結、そしてあっという間の敗戦を迎える。
そもそも、陸軍・海軍・外務省と外国とのやり取りが三者三様であった時点で敗戦は見え隠れしていた様なもので、それを知って思ったことは、結果皮肉であったなと。
とか言ったけど、結局今も然程根本的な状況は解決されていない様に思えて、なんだか悲しいのです。

「ワーグナーからヒトラーが生まれ、そしてR・シュトラウスが生まれた」
もしワーグナーが存在しなかったら、ヒトラーも存在しなければR・シュトラウスも存在しなかったかもしれない。
偉大な光には偉大な影あり、いや、それも全ては時代の作用だったのかもしれません。
R・シュトラウス、あなたは人生が幸せだったのか、本人に質問してみたいところです。

しかし今回、声楽の方・ミュージシャンの方はどの方も凄かったのだけど、個人的にはピアノの中川俊郎さんがMVPですね。
何を偉そうにと思われるかもしれないけど、この方の素のキャラに対してなんて繊細な、そして豪快なピアノを弾くんだ、と。
出身見たら桐朋大学の作曲家だったので、「僕は桐朋短大の演劇科でしたー」って話しかけたらすっごいリアクションでビックリされて喜んでくれて、逆にビックリしたっていう。
その驚き方といったら形容しがたく・・・とにかく、中川さん、跳ねてました。笑

さて、演劇祭も気付いたら後半戦に突入!
いよいよ『アンティゴネ ー時を超える送り火ー』が登場しますよ!
お見逃し無く。

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2017年4月24日 (月)

『1940』について

さて、『1940ーリヒャルト・シュトラウスの家ー』は5日後が本番です。
なんとチケット完売!!!ありがとうございます。

僕はこれまで音楽やってきた中で演奏する側が多く、その中で様々な曲に触れ合い楽しんできたのだけど、今回の様に、歴史から音楽を紐解いてその音楽に触れるということを意外としてこなかったなということに気付き、そしてそれがとても面白く感じている。

演劇もそうだけど、作品は常にその時代背景の影響を受けていて、R・シュトラウスも「芸術の本来の使命は、ある特定の時代のある民族の文明の生き証人となることである。」(『音楽』序文より)と言っている。
今回『1940ーリヒャルト・シュトラウスの家ー』の舞台は、第二次世界大戦へといよいよ突入していく前夜の1939年〜1940年の日本・ドイツである。
学校の教科書では、ヒトラーは悪、日本も悪と手を組み結局敗戦、とざっくり上っ面しか学ばないわけだが、どう日本がドイツと関わり、どの様な流れで日独伊三国同盟を結び、イギリスやフランス・アメリカ・ソ連などを相手にせざるを得なくなったのかが見えてくると、一概に、原爆を落とされた日本は可哀想な国とは正直思えなくなってくる。
ヒトラーが総統になったのも、その時の状況の“流れ”があったのだなと。
なんだか皮肉である。

R・シュトラウスは本当に凄い時代を生きた人だ。
ヒトラー総統が統治するドイツ国内にて、国外に出ること無くまさに“戦い”ながら作曲を続けた偉人である。
そんな偉人の人生の断片を、今回この公演で楽しんで見ていただけたら嬉しく思う。

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2017年4月 7日 (金)

アンティゴネ講座の様子

静岡市にあるリビングカルチャ―センターにて実施した『アンティゴネ ~時を超える送り火~』の鑑賞講座の様子を、HPで紹介してもらってます!

僕が講師を務め、『アンティゴネ』の見どころなどを解説しました。
参加者は一度はSPACの舞台を観劇に行ったことはあるけれど、ギリシア悲劇って難しそうだし、事前に内容を知っておきたいという方たちがお集まりくださいました!

http://festival-shizuoka.jp/blog/2526/

Photo


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2017年3月28日 (火)

『アンティゴネ ~時を超える送り火~』鑑賞講座、参加者募集中。

4月に『アンティゴネ〜時を超える送り火〜』の講座を、僕が講師として開催させて頂くことになりました。
演劇祭の楽しみ方や、宮城演出の野外劇『アンティゴネ ~時を超える送り火~』の面白さや見どころなどをご紹介します。
なんと講座の他にも稽古見学もでき、もちろん実際ご観劇もしていただくというお得な内容になっております。
舞台の素晴らしさを多くの演劇ファンと共有したい方、また観劇が初めての方にもおすすめです、是非ご応募いただけたらと思います。
お待ちしてます!


『アンティゴネ ~時を超える送り火~』鑑賞講座と稽古見学会と観劇
●鑑賞講座
【日時】①4/5(水)13:30~
    ②4/5(水)18:30~
    ③4/8(土)13:30~
【会場】リビングカルチャーセンター(静岡市葵区伝馬町16-8)

●稽古見学会
【日程】4/16(日)
【会場】静岡芸術劇場

●観劇
【日時】5/5(金・祝)18:30開演 『アンティゴネ ~時を超える送り火~』
【会場】駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場

【講師】横山央(SPAC俳優)
【参加費】4,100円
※『アンティゴネ ~時を超える送り火~』5/5(金・祝)のチケット代金含む
【問合せ・申込み】静岡リビング新聞社 TEL.054-255-1231(平日10:00~17:00)

定員15名!早い者勝ちです!!皆様のご参加をお待ちしております。
http://festival-shizuoka.jp/information/2257/

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2017年2月16日 (木)

ふじのくに⇄せかい演劇祭2017、速報!

情報解禁!!
GW開催、SPAC主催「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」の演目・スケジュール・キャスト等がついに公開されました!

僕は『1940ーリヒャルト・シュトラウスの家ー』(脚本:大岡淳 演出:宮城聰)に出演します!
なんと、4/29(土)13:30のみ、1回きりの公演!チケット完売必須!!
会場は静岡音楽館AOI、この作品はAOIさんとのコラボになり、出演もSPAC俳優だけでなく、オペラ歌手の方や演奏家の方がいらしての共同作品になります。
今からどんな作品になるか楽しみ!

他、SPACから『アンティゴネ』を駿府城公園特設舞台で上演、またタニノクロウさんの新作や、フランス・ドイツ・シリアなど今話題の世界の作品が静岡に集結します。
関連企画「ストレンジシード」では、森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介、柿喰う客、FUKAIPRODUCE羽衣、少年王者舘、劇団 短距離男道ミサイル、On7・・・などなど、超豪華な出演者たちのパフォーマンスを、駿府城公園周りで無料で見られます!!
これだけ豪華なメンバーが一堂に会すのは間違いなく貴重でしょう。
見られるのは静岡だけ!

他にも関連企画盛りだくさん!
GWは静岡で決まり!
皆様、今から予定組み込んでおいてくださいねー!

http://festival-shizuoka.jp

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2017年2月13日 (月)

『冬物語』終了!

昨日、SPAC『冬物語』、全公演を終了しました。
お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
見られなかったけど応援してくださった皆様も本当にありがとうございました。

SPACの新作として初の「二人一役」演出、個人的に初スピーカー(語り手)、初シェイクスピアでした。
内容は賛否両論あって(Twitterでも多くの感想や批評が見られた)、それはある意味公演として成功だったことでもあるわけで、多くの方にご覧頂き感謝です!

昨年の夏に第一期稽古、そして昨年12月に稽古再開してからの昨日の千穐楽までの長い旅路でした。
振り返れば反省の方が多くて、でもそれは毎度のことなので反省の上次に繋げていくのみです。
毎日の公演の中で心がけていたのは「いつも通り」。
でも実際は毎日思いもよらないことが起きていて(それは観客にはわからない細かいことを含むのだけど)、「いつも通り」が如何に難しくまた大切かを学ぶわけです。
舞台公演のロングランにおいて、この「いつも通り」やることが仕事なわけで、これができる・できないかが舞台俳優としての“プロ”かどうかの1つの目安になるのではないかと。
でも常に「新鮮な気持ち」「反省から見直しの稽古」は絶対で、モチベーション保つのも難しいのだけど、それが楽しかったり。

終わったから正直に言うのだけど(笑)、今回毎日不安でしょうがなかったのです。
自信がないわけではないのだけど、全ての作業のクオリティが高いので(自分で言いますが。笑)、常に綱渡りでした。
でも落ちずに渡りきった。
これが自信に繋がり、また頑張ろうと思える。
とにかくやるしかないわけで、一先ず休憩しそして現実を受け止め(笑)、また演劇祭に向けて諸々準備していきたいと思います。

SPACは、次はシェイクスピア原作・野田秀樹潤色・宮城聰演出『真夏の夜の夢』を上演。
僕は出演してませんが大好きなSPACのレパートリー作品、人気作品です。
そしてGWは「ふじのくに⇄せかい演劇祭」を開催!
静岡芸術劇場・舞台芸術公園内野外劇場「有度」や楕円堂、駿府城公園内特設舞台での公演、また公園周りでのストレンジシードも開催!
GWはSPACで、静岡で決まりね。ご期待あれ!

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2017年1月28日 (土)

『冬物語』絶賛公演中。

SPAC『冬物語』はもうすぐ折り返しというところ。
明日29(日)は14時開演で、東京バスが出る日です。

様々なご感想頂いております。
原作をご存知の方ですと、カットされているシーンもあるためか新しい冬物語を見たという方も入れば少し辻褄が合わないのではないかというご意見もあったり、そういった意見も有り難いです。
もちろん、原作を知らなくても問題無し、美術も素晴らしいので是非お越し頂きたいです。

なんだか嬉しいのは、僕のメイクが好評なこと。笑
僕の役原作が“道化”で、今回は“漁師の息子”になっているのだけど、文字通りちょっとおちゃらけた存在になってます。
で、メイクはというと、眉毛太くして繋がっていてほお紅ピンクで目の周りはパンダみたいになってます。笑
デザインは音楽監督の棚川さん、最初はメイクでいたずらされたところから始まり、そのまま採用になりました!
これでシェイクスピアやってるわけです。笑
気になる方は是非劇場に。

途中休憩ありの2時間30分、一般の方4100円、当日券あり。
終演後はロビーに出てきますので、お声がけ頂けたら嬉しいです。
心よりお待ちしております。

http://spac.or.jp/winter_2017.html

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2017年1月17日 (火)

『冬物語』開幕。

昨日、SPAC『冬物語』の初日を迎えました。
これから約1ヶ月間の船旅が始まります。

『冬物語』の冒頭、ボヘミアの国王が約9ヶ月もシチリアに滞在し、急に帰国すると言い出すところから始まります。
シチリア国王はまだいいだろうと言いますが、ボヘミア国王は聞く耳を持ちません。
そこで登場するのは、シチリア国王の妻・ハーマイオ二。
ハーマイオニがボヘミア国王に滞在を長引かせるよう願いでると、ボヘミア国王はそれを承諾、滞在を延長します。
その様子を見ていたシチリア国王は、この二人はできてるのではないかと、嫉妬心に蝕まれていきます・・・。

こんな感じで始まるわけですが・・・、一国王が9ヶ月も国離れてもいいのかい!
自ら発した嫉妬心、もう少し妻を信用しなさい!!
と、ツッコミどころ満載な内容になってます。笑

SPAC版『冬物語』、昨年夏に第一期稽古、冬に再開して作り込んだものがようやく日の目を見ました。
注目の二人一役の演出、壮大な舞台美術、見ないと損です。
平日は中高生鑑賞事業公演ですが、一般の方でもご覧頂けます。
もちろん、土日の鑑賞も大歓迎!
劇場でお会いしましょう。

http://spac.or.jp/winter_2017.html

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2016年10月11日 (火)

演劇で自分がやりたいこと。

最近は舞台から観客に向かうより、目の前の少数相手に向き合う機会が多いのだけど、自分自身、どうやらこの少人数との対話が向いてるみたいで、好きみたい。
元々人が好きってのがあって、目の前で誰かと話すとその人の反応が分かるし、相手を知りたくなって逆に魅力を引き出したくなる。
いろんな人がいて、気が合う人もいれば苦手だなって感じる人もいる、謎な人はますます知りたくなる、謎は謎のままで面白いんだけどね。

多分、僕が演劇でやりたいことってこれなんだな。
個々の魅力を知り、魅力を引き出し、どうやったらその魅力が他の人たちに伝わるか。
その人の魅力が最大限発揮できるためにはどんな手段を使えばいいのか。
別にその相手は演劇やる云々関係無しで、人間としての魅力を引き出す手段として演劇が活かせるのではないかってこと。
そういった意味でも、今の自分には舞台に立つ行為は必要なんだろうけど、追々そっちの方向に重点を置きたいな。
追々っていつだよってツッコむ自分もいるのだけど。

今はどうすればいいのだろう、何をすればいいのだろう。
そんなことを悶々と考える、今日この頃。

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2016年9月19日 (月)

公演も終わり、一段落して。

『マハーバーラタ』@平城宮跡、おかげさまで盛況のうちに全日程を終了しました。
SPAC初の関西公演ということで、観客も関係者にとってもどんな感じが事前予測が全くつかないアウェーな状況かでの上演。
初日はちょっとお互いに硬さが出た気がしたのだけど、4日間を通じ日に日に当日券が売れる様になり多くのお客様にお越し頂きました。
会場で、関西圏外から来たお客様に心から感謝し、初めてご覧になった方には初めましてをし、楽しかったですの言葉に救われる。
これを機会に、SPACとしては西の方へも積極的に公演が出来たらいいなぁ。
もっと全国の方にSPACの存在を知ってもらえたらいいなぁと、そう願うのでありました。

公演が終わりどっと疲労がきて、昨日あたりからようやく普段の生活に戻れた感じです。
野外公演の疲労度は劇場公演の疲労度とはまたちょっと違って心底グッタリな感じなんだけど、それでも自然と共にしたこの一時は、不思議なエネルギーをもらった気もします。
多分、1300年前の平城京の皆様もお越しになっていたのでしょう。

歴史は繋がっている、今の僕がいるのも、遥か昔よりここに住んでいた人がいたからなんだよね。
世界遺産での公演、貴重な体験に感謝。

奈良では引き続き、関係イベントを行ってます。
どれも見る価値・体験する価値あり。オススメです。

最後に、お越しくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!

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