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2018年7月 5日 (木)

太陽の塔

6月末に行ってきた関西・近畿の旅で、念願だった太陽の塔、高野山のことをつらつらと並べてみる。
まずは、太陽の塔の話。
太陽の塔、言わずと知れた、岡本太郎が1970年の大阪万博開催時にメインシンボルとして製作した作品である。
この万博でおそらく一番話題だったのは“月の石”だったと思うのだけど、世界の未来を見据えた展示をどの国も展開する中、唯一と言っていいのではないだろうか、“原点回帰”を唱い、地球の誕生から生命の樹を辿り人間の祖先が誕生するところまでを描いた作品を製作(内部展示)、それが太陽の塔。
塔の外側には、黒い太陽(過去)・正面の太陽の顔(現在)・黄金の顔(未来)があり、常にこの世界を見つめている。

と、ここまではほとんどの人が知っているであろう情報なのだけど、僕が一番惹かれたのはその塔の地底にあった“地底の太陽”である。
そう、太陽の塔には4つの顔があるのである。
当時展示していた地底の太陽は、万博が終わり解体されてから行方不明になってしまったので、今展示されているのは今回の公開に合わせて復元されたものである。
それでもその姿は圧巻で、またここに投影された映像とのコラボレーションがなかなか面白かった。
でも、やはり展示当時に見たかった。
地底の太陽があった空間は「祈り」がテーマで、世界中の民族面や神像が展示されていた。
僕はもちろん写真で見ただけだが、その空間は圧巻で、呪術的な的な雰囲気を漂わせるなんとも魅惑的な空間であった。

地底に輝かしい太陽を据えるとか、岡本太郎のそのセンスに笑えたし感動した。
根元を忘れちゃいけないんだよなー。
日本は高度経済成長はもうとっくに終わったし、列強に対抗しようったってこれ以上大きな成長をすることもないんだから、ならばこれまで築きあげた世界に誇る技術を、センスを磨くことに時間を費やせばいいのに。
やっぱり元は農耕民族なんだから、そのことを踏まえればまだまだ伸ばせることもありそうなんだけどな。
太陽の塔に惹かれる理由は、きっとこんなところです。
現代に警鐘を鳴らす作品を万博で展示する意義、それは、現在を生きている人間としては警鐘を見て見ぬふりをしている現実があり、なんとも切ない気持ちになる。
便利さを求めるのは悪くない、でも、便利過ぎるのは如何なものか。
多少不便でいいじゃない、じゃなきゃ人間物事考えなくなってダメになるよ、未来=人間退化を招いているよ。
人間の悲観的な姿を多分僕は常に持っていて、そんな自分が嫌になる。

追記。
大阪を中心に起きた地震の直後だったので、太陽の塔の予約は取れててもモノレールが動くか、無事に公開されるか心配だったけど、なんとか大丈夫でした。
でも、お隣の民族博物館は多大なダメージがあったらしく、展示物が落下、破損もあったそうな。
民族博物館も行きたかったところなので、こちらはリベンジ予定。
ってか、太陽の塔はまた来ます、必ず。
そうそう、大阪ではcocoroomに泊まりました。
静岡大学で受けたワークショップ100の企画で、講師に来られた詩人・上田假奈代さんが中心となって運営されている民泊ですね。
泊まった部屋は「俳人の部屋」、俳人・秋葉忠太郎さんの俳句を展示した部屋で、壁には書かれた俳句が四方に貼られていて、俳句を読み返して眠りにつく、なんとも面白い体験をしましたね。
そして、夜遅くになって人気がなくなりふとロビーに降りたら、若い男性スタッフが一人飯を食っていて、せっかくなので話しかけてみたら、まあ面白いことに出身が静岡の袋井だなんて言うもんだから、そりゃテンション上がっちゃって!
大阪に来て実家の隣町出身の人と出会うなんて、これぞ旅の醍醐味か。
小一時間くらい話したのだけど、その彼は23歳で、学生の頃は袋井のどまんなかセンターによく出入りしてたとか。
そこでいろんな人に出会っていくつか職を転々とし、現在cocoroomで働いているんだそうな。
でも、またここで良い刺激を受けて、新しいことをやる予定と語ってくれた彼は、なんだか懐かしい匂いがしたのでした。

その彼に、どこか自分と照らし合わせていたのかもしれない。
自分も33歳になって今立っている時間を認識してさてこれからどうするかなと考えるわけで、彼と出会ったのも必然だったのかなと思ったり。
旅は道ずれなんて言うけど、これも多分その一つなのかな。
cocoroom、いいところでした
これから大阪来たらここに泊まります。

さて、次は高野山へ思いを馳せたことを書こうと思いますが、一先ずこの辺で。

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