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2016年2月

2016年2月20日 (土)

きっと騙されてまだまだ演劇するのだと思う。

取り留めもなく。

先日fb(fbもやってます。笑)に、「この記事から〇〇年です。」みたいなのが勝手に出たのだけど、その内容が4年前にSPACのオーディションを受けた日のことだった。
オーディション受けてからもう4年経ったなんて、そりゃ自分も歳をとるわけだ。

4年前イベント制作会社の社員に誘われてて、そっちを選べばお金は入る様になっただろうけど間違いなく演劇はやめなくちゃならない状況で。
じゃあ演劇を続けるとしたらどうすればいいかも考えて、SPACのオーディションがだめだったら諦めようと思っていた矢先に合格を戴き(『マハーバーラタ』への出演)、結果ここなら自分の描く演劇活動ができるという思いに至り、東京を離れ地元静岡に帰って来たわけです。

僕には地元にSPACという演劇活動ができる環境があったことは本当に運がいいの一言で、でも運がいいというのは偶然ではないと思っていて、またそのタイミングというものは突然現れるわけではなく、実は常日頃の活動の結晶の賜物だと思ってる。
決断というものは時には何かを捨てなければならないことも必要で、僕の場合は東京で過ごした間にお世話になった方を裏切る様なことになってしまったなと感じているのだけど、でも結局その恩を返す行為は自分で決めた演劇の道で必死に活動して頑張ってる姿を提示していくしかないのである。
おかげでやりたいことはできてるので後悔は無いし、ますます地元での活動に気合いが入っている。

地味に効いてるのは、こどもミュージカルでお世話になった先生の言葉や東京の制作会社の方の言葉で、特に社会を回してる方の言葉にケツを叩かれた時はもう腹を括るしかないと思いましたね。
芸術活動というのも、見方変えればただ浮かれてるだけってもんです。
大学でお世話になった先生が静岡にいるってのは心強かったのですが、これらの要素もきっと必然です。

今思うと、5年前に新国立劇場に立てたことで1つの目標が達成されて、新たな目標が明確になったことがよかったんだなと。
と、別に今はもう東京で演劇やらないとかそういうことではないのであしからず。笑
今でもオーディション情報は常にチェックしてるし、そこは貪欲にいかないと。
でも間違いなく東京での経験が今の自分を作っていて、これから演劇をやりたい人には一度東京でもまれてきた方がいいと言いたい。
或いは、一層の事海外に出た方がいい。

また最近劇団という存在についても考えるのだけど、外部出演、所謂”客演”というポジションも非常に重要で、俳優でも客演経験が無い方は積極的にするべきだと考えるわけです。
やはり1つの団体にいると、どうしてもマンネリは避けられないですよ、変な馴れ合いも生じるし。
それは普通の企業でもきっと同じなんだろうけど。

30過ぎて益々同世代演劇人口は減ってきました。
続ける事も才能、なんて言葉があるけど、もしかしたらそうなのかななんてその言葉に酔って騙されてこれからも僕は演劇を続けるのだと思います。

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2016年2月11日 (木)

黒蜥蜴、終了!

SPAC『黒蜥蜴』、全25ステージを駆け抜けました。
ありがたいことに口コミが広まり後半戦は動員が伸びまして、また初めて劇場に足を運んでくださった方も多く、もう感謝感謝です。
個人的には15年ぶりくらいの再会になる友人が来てくれたり、高校や大学時代にお世話になった先生が来てくれたりと、懐かしい顔に感動しました。

『黒蜥蜴』という作品はかなりエンターテイメント性の高い作品だということを感じましたが、それも三島由紀夫の言葉をどう扱うかによって左右されれ、またこの「三島由紀夫の言葉」が厄介でそう簡単に扱えるものではないということ。
昨年メーテルリンクの『盲点たち』をやり終わってから痛感したのは、自分から発する言葉には強度が無い、ということで、どうすれば強度ある言葉を発することができるかということが専らの課題なのですが、この作品を通して少しヒントを得ることができ、これはベテランの皆様のおかげで、実に感謝。

30代になってそれまで見えてなかった新しい側面が内にも外にも見える様になり、益々演劇が楽しくなってたり。
奥深し、演劇。

集客に関して。
静岡でやっていると9割は一般の方なので、魅力が無ければ、面白くなければ集客に繋がらないという実に結果が如実に出るもので、そういった意味では今回は大成功だったと思うわけです。
東京で芝居やってると、観劇に来る3〜4割は演劇人やその手の関係者で、特に役者の場合はその舞台に出演している知り合いの俳優に終演後挨拶して、次は私の出演する舞台を見に来てね、とノルマないし集客に繋なげる営業を兼ねているわけで、まぁ東京で活動する以上はそれくらいの気合いは必要なのですが、そう考えるとクオリティに関係なく客観的な視点はおざなりになりやすく、また極端なことを言えば3〜4割の集客は見込めるというわけです。
それに対して、純粋に舞台観劇でお越しになるお客様は絶対的に客観的な視点なので、つまらなければ9割が7割6割となる。
1割の演劇人は変わらないので、そうなった場合は・・・!?

静岡ないし地方で劇場やホールを運営している方たちは皆同じ気持ちでしょう。
人々が集まる場所は、結局はその場に住む人たちが作るものなんだと思うわけで、あくまで劇場やホールは、演じられる舞台や演奏される音楽はその空間を提供しているということに尽きるのだと思います。
だからこそ様々な可能性も秘めているわけで、アンチ東京一極集中な自分としては(笑)、演劇を通して“人間が育つ”場所を、僕はこれからも提供できる人間でありたいと思うのでした。

さて、次回はGWに公演するSPAC新作『イナバとナバホの白兎』です。
駿府城公園内に特設舞台を組んで、5/2(月)〜5(木・祝)の期間で公演します。
6月にはフランス・パリにあるケ・ブランリー美術館内、クロードレヴィ=ストロース劇場でも上演!
また、4/29(金・祝)〜5/8(日)は毎年恒例の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」が開催されます!
静岡に世界で今話題のカンパニーが集結します。
関連イベントも多数あり!盛り上がっていきましょう!!


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2016年2月 7日 (日)

公演も大詰め!!

『黒蜥蜴』、いよいよラストスパートです。
一般公演は、今日15時の回で最後。
中高年鑑賞事業で観劇できるのも、あと大千穐楽の10(水)のみとなりました。
おかげさまで大好評、残席僅かとなっております。

短期公演であろうとロングランであろうと芝居は基本常に同じことをやりますが、人間なのでどうしてもどこか飽きが生じてきます。
そうなると、如何に初日の新鮮な気持ちを持ち続けることができるか、また常に新たな発見ができるか、が大切になってきます。
そう考えた時重要になるのが、実はお客様だったりします。
そう、唯一常に新鮮なのが「客席」になるわけです。
お客様がいて演劇が成立する、客観的な視線が常に入ることで芝居も進化していきます。

SPACは劇場専属の劇団です。
専属である最大のメリットは、上演前から劇場で稽古ができ、開始してからもどんどん磨きをかけられること、上質作品を創作できることです。
ウールではなくカシミアです。
「質の良い」と「客席ウケする」とはまたちょっと違います。
商業演劇は間違いなく後者でしょう。
その時はウケるかもしれませんが、やはり一時でその後名作としては残りづらい。
三島由紀夫が亡くなって45年、世界ではますます三島熱が高まるばかりです。

世界レベルのものを作ってます。
と、堅苦しいわけではなく真面目にふざけてる時もあります。笑
本日は15時開演、静岡芸術劇場にてお待ちしております!

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