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2009年2月12日 (木)

森山開次作品集。

『森山開次 作品集』を新国立劇場で観劇したわけですが、この人綺麗です。
そして、“侍”という言葉がよく似合います。
ダンスに必要な筋肉以外まったく無駄のないほっそりとした体に、肩以上あるような長い髪、どこか女性にも感じてしまうような中性的な感じを醸し出す雰囲気。
素敵です。正直惚れますね。

第一部『OKINA』、第二部『弱法師 花想観』、第三部『狂ひそうろふ』による構成。
作品の一貫性に『和』というものがありますが、和でも和じゃないという感想です。
というのも、津村禮次郎氏の節にフルートが入ってきたりアフリカンビート(今回パーカッションで参加した、YAS-KAZさんは、昨年『牡丹灯籠』でご一緒した方です)が入ってきたりと、音楽にも工夫が凝らされていて、非常に面白かったです。
その中で特に面白かったのが、フルートの音色が尺八の音色に似ていたところで、リアルに錯覚したということ。
フルートの音色として聴けば間違えるわけはないのですが、今回のように雰囲気の中にヒョンと飛び込んでくる音色が、それがフルートであっても別の音色に錯覚を起こすというのは、新しい発見でした。
そういったこともあり、あー、この人はダンスだけではなく、聴覚・視覚においてもかなり長けてるなという印象を受けましたね。
自分のことをわかっている人は、自分が最高の表現ができるやり方をちゃんと把握している、今更ながら感じたことです。

もう一つ、3作品の一貫して感じたことは、『鼓動』。
能からの『翁』をモチーフにした作品『OKINA』、天地創造・生きる者の命、それは神が与えた鼓動。
能からの、また、下村観山の日本画をモチーフにした『弱法師 花想観』の、梅の精と盲目の弱法師との混じり合った鼓動。
今回オリジナルの『狂ひそうろふ』の、舞台上に作られた能舞台と言うべき空間で、パーカッションのビートとシンクロする鼓動。
鼓動は普遍的なもので、常に無意識に行われる鼓動の起伏を露呈し、生きる者の存在意義をも問いかけてくるような作品でした。
これだけ息を呑む、力強い感動する舞台を観たのも久々です。
観に行ってよかった。

新国立劇場は、当日券、しかも1500円席が必ずあります。10時から販売です。
15日までやってるので、余裕がある方は是非。

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